TRY
サステナ発見隊が行く!
#01 名古屋製造所 Part2
〜変化し続ける現場、
そこにあるのはWell-beingだった!〜
UACJグループの製造拠点を巡り、UACJ従業員が“サステナ発見隊”としてサステナビリティへの取り組みを探していくシリーズ第一弾。前回に続き、名古屋製造所の発見をお届けします。
第一弾記事
UACJ 名古屋製造所
名古屋製造所は、アルミ板材を年間30万トン以上量産する国内最大級の製造拠点です。UACJの主力工場の一つとして、鋳塊の製造から、熱間圧延、冷間圧延、表面処理や熱処理、矯正、切断などの仕上げ工程に至るアルミ板の一貫生産を行っています。
https://www.uacj.co.jp/company/network/domestics_aichi.htm
戦前から名古屋の地で稼働してきた名古屋製造所。長い歴史の中で、街や人、社会と向き合いながら歩んできたこの場所には、サステナブルにつながるヒントがあちこちに散りばめられています。今回も、サステナ発見隊と一緒に、製造所内のサステナ探しに出発!
サステナ発見隊のメンバー。上段左から渡辺、今西、箱田。下段左から山口、田中、加藤、落合。
はじめに、製造所長の今西、名古屋製造所で共にサステナ発見隊として活動する仲間に話を聞いてみました。
名古屋製造所の考える、
サステナビリティとは?
今西
大きくは「環境」と「地域」、そして「人」だと思います。操業から84年と、長い歴史を持っています。常に変化をしてきた製造所だということは間違いないです。
渡辺
どんな変化があったんでしょうか?
今西
都市型工場として、街とともに製造所の形や地域の中での在り方も考え直さなければいけません。そういうことを、ずっと考え、取り組んできました。
山口
製造所周辺の様子も、ずいぶん変わりましたよね。
今西
私が入社した30年以上前は、まだこのあたりには住宅なんてありませんでした。堀川の対岸は、木材の街として栄えた木場町で、名古屋製造所の裏手の川にも丸太が浮かんでいましたよ。
落合
丸太、全然想像もつかないですね。
今西
それが今や住宅群や店舗、道路もできて。地域の方の“暮らし”がある。2000年頃には、ISO14001の取得もあって、製造所内でも環境意識もかなり高まりました。
渡辺
周辺環境への配慮、特に騒音やニオイへの対策、そして地域の方とのつながりやイベントも増えていきました。
山口
私たち従業員の働き方も変化していますよね。
今西
それも時代とともに変化すべきところでしょうね。そもそも私は、仕事ということ自体がサステナビリティだと思うんです。
落合
それは、どういうことですか?
今西
アルミニウムを扱う事業はそれ自体が環境への貢献でもありますし、製造所が長く続くことで技術や風習、良い仕事の慣習など受け継がれる部分は多くあるはずです。それも含め全てサステナビリティと呼べると思うのです。
渡辺
なるほど。おもしろい視点です!
今西
ぜひ、詳しくそれぞれの活動について現場の担当者に聞いてみてください。きっと発見があると思いますよ!

名古屋製造所では、1100名を超える従業員が働いています。多様な人材が安心して働ける環境づくりは、日々の小さな工夫の積み重ねです。

今回は、その現場を小林に案内してもらいます。
ランドリー
Featuring
UACJ
小林 広樹
働きやすさを作る
日常の工夫って?
小林
ここはランドリーです。日常的な従業員へのサービスとして、主に現場作業者の方のユニフォームのクリーニングサービスを行っています。
渡辺
クリーニングサービスはいつから始まったのですか?
小林
2003年からです。もともとは各自が家庭や寮で洗濯していたのですが、油汚れが洗濯機に付着して他の洗濯物が汚れてしまうことがありました。そこで、各部署で洗濯機を購入して洗うようになったんです。
渡辺
すると、今度は有機物が排水として河川に流れ出てしまう、という問題が発生したんですよね。
小林
その通りです。このような背景から、下水道に排水ができる現在の場所(女子浴場跡地)に所内の洗濯機を集約して、クリーニングサービスが始まりました。
渡辺
このサービスの存在は、従業員にとって非常にありがたいと思います。まさに、Well-beingにつながる活動ですよね。
小林
そう言ってもらえるとうれしいですね。少しでも従業員の方に気持ち良く働いてもらいたいと思っています。
渡辺
およそ一日どのぐらいの量が集まるのでしょうか?
小林
上下合わせて700着ほど。夏場のピーク時には、1,000着近くにもなります。
渡辺
そんなに!作業されている皆さんも大変ですね。
小林
ここで業務にあたってくれているのは、UACJグループの障がい者雇用を推進する子会社、UACJグリーンネット名古屋事業所の皆さんです。
渡辺
このクリーニングサービスを通じて、いろんな方の雇用にも貢献しているということですね。従業員のWell-being、そして人材活用。まさに、サステナ発見!という感じです。
小林
Well-beingで言えば、工場食堂にも実はかなりこだわりがあります。行ってみませんか?

案内されてやってきたのは、300席以上の席数を誇る工場食堂。昼時には大勢の従業員で賑わっています。ここにあるWell-beingとは?
食堂
Featuring
UACJ
小林 広樹
食から取り組む、
Well-beingって?
小林
製造所には昼勤務と夜勤務があるので、昼、夕方、夜と1日3回食事が提供されます。1日合計1300食弱が提供されています
渡辺
私も利用しています。メニューがとても充実していますよね!
小林
日替わりで常時8つのメニューがあります。季節を感じる献立や、健康を意識したヘルシーメニュー、そして毎週水曜日はサラダバーも用意しています。サラダバーでは月2回、UACJ長崎農園で働く障がいをもった仲間が育てた水耕野菜も提供していて好評なんですよ。
渡辺
名古屋ならではのご当地メニューや味付け、赤出汁の味噌汁があるのもうれしい点ですよね。
小林
特別献立ではうなぎを提供したり、最近はあまり開催できていませんが、お相撲さんを呼んでちゃんこ鍋イベントをやったりといろいろ企画もしてきました。
渡辺
へえ!それは知らなかったです。
小林
やっぱり、食事は会社で働く上での楽しみでなくてはいけないと思うのです。ただのエネルギー源ではなく、楽しいランチ・ディナーにするということを大切にしています。
渡辺
食事は日々のことですし、働いていくための活力になりますから、大事なことですよね。
美味しいランチを食して、いざ次の場所へ!従業員自らがリードして実施したリノベーションプロジェクトがあると聞き、板第一事務所へやってきました。サステナ発見隊の中で、プロジェクトを担当した田中、加藤へ話を聞きます。
事務所
Featuring
UACJ
田中 理紗子
Featuring
UACJ
加藤 百寿
働く人自らが主導!
事務所リノベについて
教えて。
加藤
2021年から2022年にかけて事務所のリノベーションを行いました。それ以前は、チームごとに島になって座る、“THE 昭和の事務所”という感じでした。建物の構造上、不便と感じる部分もあったので改善したいと思い、プロジェクトがスタートしました。
田中
製造所自体が古いので、事務所もかなりの築年数です。収納もあまりなく、物が溢れていたというのも困っていたところです。
渡辺
なぜ、お二人はプロジェクトメンバーに?
田中
各チームから代表者が選ばれました。自分たちの手でオフィスをもっと働きやすくしたいという強い思い、各部署の要望、細やかな視点があることが、メンバーとして選ばれた理由だと思います。
渡辺
従業員自らリノベーションプロジェクトに関わるというのは、名古屋製造所では前例がないですよね。どのように進めていったのですか?
加藤
まず、課題や改善したい部分を洗い出しつつ、要望をリノベーション会社の方/リフォーム会社の方などへ伝えてテーマを決めました。それが「コミュニケーション」です。
田中
私たちの部署では、製造所業務の工程管理をしている関係上、日頃からコミュニケーションを取る機会が多くあります。お互いの顔がすぐに見えて、スムーズに会話ができるような事務所を目指して、要望を出しました。
渡辺
なるほど。実際に完成した事務所は、なんだかおもしろいレイアウトですね。
加藤
流れるような動線とテーブルを斜めにクロスさせるような配置で、人の視線が自然と行き交って、お互いの顔が見える、けれど、緩やかなパーテーションが各席にあって集中もできるという設計にしました。
田中
私たちの部署ではこのようなレイアウトですが、2階にある別の部署では業務内容に合わせてレイアウトはまた異なります。
渡辺
働く人や業務視点での“最適”ということですよね。そのほかにこだわった部分はどういった点でしょうか?
田中
たくさんあります。担当替えが多い部署なので席替えがしやすい移動式ワゴンにしたこと、ヘルメットや書類、ゴミ箱、配線など、なるべく収納されているものが外から雑多に見えないような工夫をしました。以前よりもすっきりしたオフィスになったんじゃないかなと思います。
渡辺
リノベーション完了後には、エンゲージメント調査も行いましたが、良好な結果でしたよね。働きがいに関する項目のスコアも上がっています。
加藤
はい。働く環境が変わったことで、私たち自身の気持ちも前向きになりました
田中
プロジェクトを主導したのは私たちメンバーですが、ここで働く皆さんにも事務所リノベーションに関わっていただきたいという考えで、椅子をそれぞれ好きなカラーで選んでもらいました。
渡辺
ほんとだ!
加藤
少しでも働く方が、自分の“好き”がある職場になればうれしいです。
渡辺
板第一事務所のプロジェクトをきっかけに、製造所内のほかの事務所でもリノベーションを望む声が上がっていますよね。製造所のWell-beingを体現した、とても象徴的な取り組みだと感じました。お話を聞けてよかったです。

最後に訪れたのは、名古屋製造所内にある「神社」。なぜ製造所に神社があるのか――その理由をたどると、ここにも地域との深い関わりがありました。
稲荷神社
Featuring
UACJ
箱田 祐三
製造所内に
なぜ“神社”が!?
箱田
ルーツを探ってみたのですが、UACJ統合前の旧住友軽金属工業時代、大阪の髙倉稲荷神社という神社から御分霊して、名古屋製造所にお祀りしたという記録があります。それが1960年です。
渡辺
65年以上前ということは、すでに名古屋製造所が操業してから20年ほど経ってますね。
箱田
はい。記録によると、住友伸銅場の従業員からの要望があって、事業がうまくいくように、と向上・守護を願って建てられたようです。
渡辺
へえ、従業員の希望だったんですね!
箱田
その頃に、稲荷祭が初めて執り行われています。
渡辺
「稲荷祭」というと、地域へ開かれた製造所の年に一度の大きなイベントですけれども、もとは、この稲荷神社の式典のことなんですね。
箱田
地域の神社を企業が支援するのではなく、企業自体が神社を持って、そこへ地域の方々が訪れる。今でも地元の方がお参りにいらっしゃることもあります。
地域に開かれた
イベントや活動について
教えて!
箱田
先ほどお話しした稲荷祭は、毎年4月に開催しています。地元の野菜や果物を販売するエリアや、子どもが遊べる遊具が設置されたり、ステージがあったりと相当な盛り上がりです。
渡辺
私たち従業員も毎年楽しんで参加させてもらっています。
箱田
地域の方が製造所内に入る機会は滅多にありませんから、従業員も積極的に交流する姿が見れます。
渡辺
露店では従業員がやきそばをふるまったりと、普段とは違う様子は楽しいですよね。
箱田
アルミニウムを体験できるブースをR&Dセンターが用意したり、子ども向けに工場案内を実施したり、アルミニウムを知ってもらう機会も多く設けられています。
渡辺
地域とつながるイベントは今後も大切にしていきたいですよね。それで言うと、藤前干潟のクリーンアップ活動も数年前から始まりましたよね。
箱田
3年前から、地域の環境保全を目的に、従業員がボランティアで清掃活動を行っています。
渡辺
私も子どもと一緒に参加させてもらいました!
箱田
藤前干潟は、世界的にもラムサール条約が結ばれている場所として注目されています。ただ、従業員の中でも実際に訪れたことがない人は多いです。だからこそ最近は、近隣の中学・高校にも声をかけて、若い世代に環境問題を学んでもらいながら、アルミニウムという素材にも触れてもらう取り組みに力を入れています
渡辺
環境活動を入口に、アルミニウムのことを知ってもらい、少しずつファンになってもらえたらうれしいですね。お話を伺って、地域との関わりは“特別な取り組み”ではなく、日々の積み重ねなんだと実感しました。名古屋製造所が大切にしてきたその姿勢を、これからも多くの人に伝えていきたいです。ありがとうございました!
AFTER INTERVIEW
UACJ 渡辺 昌英
UACJ名古屋製造所では、アルミニウムの高度なリサイクル技術と職場のWell-being向上を両輪として、持続可能なものづくりを進めていることが分かりました。今後も資源循環の強化と働く人の活力創出をさらに深め、地域の方々との繋がりや産業の未来に貢献できる拠点を目指す取り組みを従業員みんなで加速していきたいと思います。
Profile
現場の空気も、ものの流れも、人の気持ちも、全部大切にしながら歩んできました。そんなスタイルで今日もこっそり職場をアップデート中!
※こちらに掲載している情報は取材当時のものです
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