TRY
サステナ発見隊が行く!
#01 名古屋製造所 Part1
〜サスの鍵は現場にあり!?
巡ってみたら、循環の宝庫だった〜
#01 名古屋製造所 Part1
〜サスの鍵は現場にあり!?
巡ってみたら、循環の宝庫だった〜
UACJグループの製造拠点を巡り、UACJ従業員が“サステナ発見隊”としてサステナビリティへの取り組みを探していく新シリーズがスタート。第一弾は、名古屋製造所です。1941年創業という長い歴史を持つ一方で、最先端の技術開発の拠点R&Dセンターが設置されるなど、アルミニウムの過去と今、そして未来がぎゅっと詰まった製造所。そこには一体どんなサステナアクションがあるのか?全2回に分けてお届けします!
UACJ 名古屋製造所

名古屋製造所は、アルミ板材を年間30万トン以上量産する国内最大級の製造拠点です。UACJの主力工場として、鋳塊の製造から、熱間圧延、冷間圧延、表面処理や熱処理、矯正、切断などの仕上げ工程に至るアルミ板の一貫生産を行っています。
https://www.uacj.co.jp/company/network/domestics_aichi.htm
https://www.uacj.co.jp/company/network/domestics_aichi.htm



サステナ発見隊のメンバー。左から箱田、落合、山口、今西製造所長、田中、加藤、渡辺。
今回名古屋製造所を一緒に巡ってくれるのは、サステナ発見隊のみなさん。名古屋製造所に勤務しているけれども「実は、他部署のことはあまりしらないかも!?」ということで、どんな発見があるんでしょうか。リードインタビューは、名古屋製造所 安全環境部 環境室の渡辺が担当。早速ぐるっと巡っていきましょう!

まずやってきたのは製造所の玄関口の一つ、北門。ここでは、40年近く続く環境活動があるようです。担当の鈴木・小林を直撃しました。

Featuring
三泉
鈴木悠喜
鈴木悠喜

Featuring
UACJ
小林広樹
小林広樹
40年近く継続中!
地域とつながる
環境活動って?
地域とつながる
環境活動って?

鈴木
こちらでは、アルミ缶の回収を行っています。製造所の従業員や地域の方々に、空のアルミ缶をお持ちいただいて、それを1缶1円で買い取るというシステムです。

渡辺
名古屋製造所の活動の中でも、特に歴史がありますよね。

鈴木
はい。1989年に始まって以来、40年近く続いています。こちらのコンテナの中に、回収したアルミ缶がありまして。



渡辺
おお!結構入っていますね。どのぐらい集まるんですか?

鈴木
だいたい月に1万缶ほど集まります。

渡辺
そんなに!すごいなぁ。

鈴木
でも、昔はもっとたくさん回収されていたようで、最高で180万缶ほど集まったこともあるようです。

渡辺
180万缶!現在の回収量に比べるとかなり差がありますね。

鈴木
回収量は減少していますが、実はこれはポジティブな理由なんです。この活動を開始してからリサイクルが浸透してきたことで、地域や学校での回収活動も広がるようになりました。そのため製造所での回収量が減っていったんです。

渡辺
確かに、今はどこのスーパーやコンビニ、街中にも回収BOXがありますよね。

鈴木
そもそもこの活動はリサイクルを啓蒙するために始まったんです。当時はまだ、リサイクルという概念がなく、道端にアルミ缶やペットボトルなどの資源ごみが捨てられているという光景もよくあったようです。

渡辺
なるほど。

鈴木
そこで、UACJではアルミニウムを扱う会社として何かできないかということで、地域も巻き込んだ環境活動を始めたんです。それがこのアルミ缶回収です。


地域のリサイクルの輪、
どうやって
広げていったの?
どうやって
広げていったの?

小林
この活動を開始した当初は、宣伝のため手製でポスターを作ったり、社内外へ向けたキャンペーンを行ったり、いろいろ工夫をしていました。


渡辺
地道な活動ですね。

小林
とにかく、ごみにしない、資源をちゃんと回収するという使命で、地域への普及を行ってきました。その成果もあって、今では地域の方々からのご協力を多くいただいています。

渡辺
地域に根差した製造所ならではの取り組みですよね。ちなみに、ここで集めたアルミ缶はどこへ行くのでしょうか?

小林
リサイクルメーカーへと引き渡されたのち、再びアルミニウムとして生まれ変わり、国内で活用されています。

渡辺
循環ですね。せっかく集めた大事な資源ですから、海外などに流出させないというのもこれからの課題ですよね。良質なアルミニウムを国内でずっと循環させるのは理想ですね!

小林
はい。「捨てない、回収する」という活動開始当初の意義から、「どう循環させるか」に活動の意義は変わってきています。いずれにしても、今後もずっと続けていくべき意味のある活動だと思っています。

渡辺
すばらしいですね。小林さん、ありがとうございます!


Featuring
UACJ
秋吉精三
秋吉精三
資源を
“無駄にしない”
活動とは?
“無駄にしない”
活動とは?

秋吉
こんにちは!ここからは私、秋吉がご案内します。“無駄にしない”ということで、ここにはちょうどいい取り組みがあります。それがこちらです。


渡辺
「宝箱」?これは、なんでしょうか?

秋吉
アルミニウムの端材、つまり私たちの大切な事業資源であるアルミニウムという“お宝”を回収するための箱です。

渡辺
なるほど、それで「宝箱」!

秋吉
もともと、木箱がない状態でアルミニウムのチップや活材*を回収していたのですが、お客さまが目にする場所にあるため、見た目を良くしたいと思い、自作してみました。
*活材…製造所内で発生する端材を有効に活用する材料という意味合いで、「活材」と呼んでいます。

渡辺
えっ、秋吉さんの手製なんですか?

秋吉
はい。実はこれ、UACJ福井製造所で取り組んでいるものを参考にさせてもらったんです。以前、社内報で見て、これはすばらしい取り組みだなと感銘を受けました。

渡辺
いいですね!回収するアルミチップは、一体どこから出てくるんでしょうか。

秋吉
活材を運搬する際に、アルミチップが落ちることがたまにあるんです。ごく少量、小さなものなのですが、私たちはアルミニウムで事業をしている会社ですので、わずかな資源でも大切に扱いたいという想いで取り組んでいます。


渡辺
“どんな資源も無駄にしない”――。アルミニウムで循環型社会を目指すUACJにとって、大事な精神ですね!ここで集めたものはどこへ?

秋吉
3ヶ月に一度のペースで、鋳造工場へ持っていき、また再利用してもらいます。

渡辺
製造所内で循環できる仕組みも、いいですね!
熱延工場を離れ、お次も別の工場へ。ここにも循環・資源活用のヒントがあるかも!?ということで、担当の増富を直撃しました。
熱延工場を離れ、お次も別の工場へ。ここにも循環・資源活用のヒントがあるかも!?ということで、担当の増富を直撃しました。


Featuring
UACJ
増富秋人
増富秋人

製造所ならではの、
アルミニウムの活用を
教えて!
アルミニウムの活用を
教えて!

増富
自分たちのものは自分たちで作る、という精神から、これは実際に現場で使用しているアルミ棚です。


渡辺
これ、見たことあります!

増富
2年ほど前から、2S活動*の一環として作り始めました。
*2S活動…製造業などで使われる職場改善活動「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」の頭文字を取ったもので、2Sとはその中でも特に重要な「整理」と「整頓」を指す。

渡辺
なるほど!整理・整頓のためということですね。

増富
それまで現場で使用する道具類は一箇所にまとまっておらず、使用するタイミングで集めていたんですが、アルミ棚を活用して整理したことで、何がどこにあるのか、パッと見てすぐにわかるように。そうすることで作業効率も良くなりました。

渡辺
オリジナルの設計なんですよね?

増富
はい。現場の人自らが図面を引いて、製造所内にある工作工場で改善班の方に作ってもらっています。

渡辺
自分たちの仕事道具も、アルミニウムの端材などを活用して自分たちで作る。これも名古屋製造所に根付く文化だと感じます。このアルミニウムってどこから来るんでしょうか?

増富
ご案内します!
…ということで、やってきたのは、増富さんの後へついてやってきたのは、アルミニウムの板や端材が並ぶ仕分け場。ここは、熱延、冷延、精整、シートなど4工場から加工後に余った活材が集まる場所だそうです。
…ということで、やってきたのは、増富さんの後へついてやってきたのは、アルミニウムの板や端材が並ぶ仕分け場。ここは、熱延、冷延、精整、シートなど4工場から加工後に余った活材が集まる場所だそうです。
より速く、効率的に!
アルミニウム循環のための
工夫って?
アルミニウム循環のための
工夫って?

増富
さきほどお見せしたアルミ棚も、こちらにある活材を使用しています。製造所内のアルミニウムを効率的に循環させるために、この場所では仕分け作業に一工夫があります。


渡辺
その、“一工夫”ってなんでしょうか?

増富
簡単に言うと、アルミニウムの材質ごとに仕分け作業を行う、よく使う材質は取り出しやすい場所へという工夫です。

渡辺
なるほど。あらかじめ材質ごとに仕分けて、数量を把握することで、必要なものをより速く、効率的に次の工程に送れる、ということですね。

増富
その通りです!活材の使用循環がスムーズにいけば、新地金*の使用量も抑えられ、コストの削減にもつながります。
*新地金…アルミ製品を作るための原料となる塊のこと。ボーキサイトから作られるため再生アルミニウムと比較して環境負荷が高い。

渡辺
製造所内にある資源を有効に使うことも、リサイクルや循環の一つの視点ですよね。

増富
最近では、社内システムを連携して、鋳造作業の見える化をしています。そうすることで、直近で鋳造チームが使用したい材質がわかるので、優先的にその材質のアルミニウムを仕分けするといった先回りができるんです。


渡辺
へえ、おもしろい!そんな仕組みがあったとは知りませんでした。

増富
タイムリーに鋳造の作業が見えるようになったことで、仕掛かりを下げ、生産効率を上げつつ、コスト削減も目指せます。

渡辺
細やかな工夫ですが、大きな成果につながっていることがよくわかります!
1つのアルミ缶や小さなアルミ片の回収、そしてアルミニウム資源を無駄にせず、効率的に製造所内で活用・循環させる工夫。一つひとつの取り組みは小さなものでも、長く、地道に、そして丁寧に続けた結果が、名古屋製造所のサステナビリティの鍵なのだと新たな発見がありました!
1つのアルミ缶や小さなアルミ片の回収、そしてアルミニウム資源を無駄にせず、効率的に製造所内で活用・循環させる工夫。一つひとつの取り組みは小さなものでも、長く、地道に、そして丁寧に続けた結果が、名古屋製造所のサステナビリティの鍵なのだと新たな発見がありました!


ちなみに、この日はR&Dセンターも見せてもらうことに!アルミニウムの可能性を引き出す技術や新たな製品に関する研究など、アルミニウムで変わる未来を垣間見ることができそうです。


Featuring
UACJ
浜田逸平
浜田逸平

発見!こぼれバナシ
Q. アルミニウムが未来を変える!?
U-Al Lab.って?
U-Al Lab.って?

浜田
こんにちは。R&Dセンターの浜田です。こちらでは、アルミニウムの性質を生かした、技術開発を行う場所です。

渡辺
普段私もあまり入らない場所なので、ちょっと緊張します。

浜田
R&Dセンターでは、250名ほどのスタッフが研究開発にあたっています。こちらのU-Al Lab.(ユーアイラボ)と呼ばれる場所は、多くの方にアルミニウムの基礎的な特長を知っていただくための展示や、開発した技術などを実際に手に触れて感じていただけるような展示があります。




渡辺
へえ、いろいろありますね。R&Dセンターではどんな研究を行なっているんでしょうか。

浜田
アルミニウムの特性を生かして、新らたな共創ができないかを探っています。ここで開発された素材が新領域に使われることもあります。

渡辺
研究数はかなりのものですよね。

浜田
正確な研究の数は定かではないのですが、これまで取得してきた特許は相当数にのぼります。それだけ、素材の可能性を追求し続けてきた自負があります。

渡辺
すごいですね。ちなみに、今日製造所内を巡ってみて「循環」や「リサイクル」というキーワードを発見したのですが、ここにも関連するものはありますか?

浜田
「リサイクル」、「サステナブル」、「エコ」というキーワードは、近年お客さまからの要望の中でも多く上がってきます。代表的なもので実用化が進んでいるものだと、再生アルミブランド「ALmitas⁺ SMART(アルミタス スマート)」があげられます。


渡辺
やっぱり「循環」や「リサイクル」は、これからの未来に欠かせないキーワードなんですね!これからも注目していきたいと思います。
Part1では「循環」や「リサイクル」についての発見がたくさんあったようですが、まだまだ知られざるサステナがありそうな予感です!後編となるPart2では、名古屋製造所が取り組む地域貢献とWell-beingについてお届けします。
Part1では「循環」や「リサイクル」についての発見がたくさんあったようですが、まだまだ知られざるサステナがありそうな予感です!後編となるPart2では、名古屋製造所が取り組む地域貢献とWell-beingについてお届けします。






